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MXPX JAPAN TOUR 2003
2003年12月4日「MEET & GREET」
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<前書き:MEET&GREET参加までの経緯>
12月2日のお昼過ぎ。僕の携帯に1通の電話がかかってきた。全く見覚えの無い電話番号だ。いつもならこういった電話には出ないのだが、何故かこの日に限って僕は電話をとった。「久保和穂様のご携帯でしょうか?クリエイティブマンですが、4日に行われるMXPXのMEET&GREETへの参加のお誘いなんですが、いかがでしょうか?」正直この電話に僕は戸惑った。何故なら、今回のMEET&GREETに僕は応募していないのだから。
今回に限らず、僕はMEET&GREETの様な「アーティストと直接会って話が出来る企画」には今まであえて応募をしてこなかった。理由の1つとして、どんなアーティストにも、そのアーティストのことだけを一途に思い長年追いかけ続けているコアなファンが絶対に存在するからだ。MEET&GREETには、そういった一途なファンにこそ参加してもらいたいと僕は思っている。そして、最大の理由は、自分の大好きなアーティストに会って話が出来るなんてことは、一生のうちに一度あるかないかだからだ。僕の会いたいアーティストは以前からはっきりと決まっている。元HOLEのボーカルであり女優のコートニー・ラブだ。彼女に会ってハグすることができれば、僕は最高に幸せだろう。話は少し反れてしまったが、そういった理由もあり、僕は今まで自分からMEET&GREETに応募することはなかった。
今回のMXPXのMEET&GREETは急遽決定したらしい。通常ならメールで参加者を募り抽選で決定するのだが、今回は招待という形で、僕に参加の誘いが来た。前述した理由もあり、MEET&GREETへの参加を辞退しようと考えたが、これも何かの不思議な巡り合わせだと思い、今回のMXPX
MEET&GREETへの参加を決意した。 |
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| <本編:REPORT
FROM THE BACKSTAGE> |
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今回のMEET&GREETにタイトルを付けるなら「マル秘・MXPX楽屋潜入!」というフレーズがピッタリくる。「今からMEET&GREETをスタートします」みたいな格式ばったものはなく、スタッフやメンバー達が和気あいあいと談笑しているライブ終了直後の楽屋に入り、そこで僕らもメンバー達と一緒にお話しをするといった感じの内容だ。
「いったい何から話せばいいんだろう・・・」と、やや緊張気味に構えていると、トムとマイクがやってきた。マイクのタトゥーもスゴイが、間近で見るトムのタトゥーも強烈だ。たぶん右手だったと思うが、T-シャツやジャケットに描かれているMXPXのマスコットキャラクターも彫ってあった。
この日(11月4日)のセットリストには、個人的に思い入れのある曲 "TEENAGE POLITICS" と
"MIDDLENAME" が入っていなかったので、マイクとトムに「TEENAGE POLITICSとMIDDLENAMEを明日のショーでプレイしてくれないかな?!」と駄目元で尋ねてみた。「うぅ〜ん・・・」と少し間を置いてから、「MIDDLENAMEならやってもいいかな」と答えてくれた。残念ながら、翌日のライブでMIDDLENAMEがプレイされる事はなかったが、ファンの言葉に少しでも耳を傾けてくれた彼らに感謝したい。
メンバーの中で僕が最も長く話したのはドラムのユーリだ。彼は見た目通りとても温厚な人で、僕のつたない英語にも快く応対してくれた。僕は少しでもその場の雰囲気に溶け込もうと思い、「僕も昔、留学で(彼らの地元である)ワシントン州の近くに住んでた事があるんだよ」とか「2000年のWARPED
TOURを観に行ったよ」とか、とにかく会話の糸口を掴む事に努めた。 |
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ふと横に居るマイクに目を移すと、何やらクーラーボックスを空けてドリンクを皆に配っている。マイクが気を配って「君もどうだい?」と言ってくれたので、僕もビールをご馳走になった。ピザが運ばれて来る。何ともアメリカンらしいディナーだ。さぁ、これからが打ち上げ本番だ!と思ったのもつかの間、「ここでMEET&GREETは終了となります」という係員の無情の一言・・・。入室から約10分程だっただろうか。名残惜しくも、楽屋を去る事に。
帰り際、トムに「タトゥーは全部で幾つあるの?!」って聞いてみた。トムは笑顔で「そうだなぁ〜、2つだよ。右が1つで、左が1つ」とクールなタトゥーでビッシリ埋まった右手と左手を順番に挙げてみせた。「正直言うと、幾つあるか自分でも忘れちゃったんだ」と戯けてみせるトムは、とてもオチャメな人だ。
改めて振り返ってみると、その場の雰囲気に溶け込むのに必死で、聞きたい事もろくに聞けなかった様に思う。握手さえし忘れてしまったくらいだ。でも、そんな事は今となってはどうでもいい。ライブ終了直後の楽屋で、和気あいあいとした空間を彼らと一緒にシェア出来た。その事実だけでいい。それだけで僕の心は充分満たされたのだから。 |
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